こんにちは。
「内向型の人を救う」「内向型を世の中に広める」をミッションに活動している内向型プロデューサーのカミノユウキ(@KaminoYuki)です。
ぼくはこれまで30人以上の内向型の方の相談に乗ってきましたが、まだまだ内向型という存在は知られていないなと感じています。
この記事では、「内向型かもしれないけど、いまいちよくわからない…」と思っている方のために、次の3つのテーマで解説をしていきます。
・内向型と外向型ってなにが違うの…?
目次
内向型ってそもそも何?
人は内向型と外向型に分かれる
すべての人は2種類のタイプに分かれます。
その1つが内向型でもう1つが外向型です。
この説は1921年に心理学者のカールユングが「心理学的類型」で発表しました。
ユングは内向型と外向型を次のように説明しています。
ユングによれば、特別に外向的な人の特徴は、外部の物質的な世界、つまり外の世界の人や活動に興味があるところだそうです。一方、内向的な人は自分や他の人たちの内面、つまり、体験・思考・夢・願い・空想などに興味があるのが特徴としています。
簡単にまとめると、
・内向型とは、自分の内側からエネルギーを得る。1人が好きで、話すより考えることが得意な人
・外向型とは、人と話したり、刺激的なことからエネルギーを得る。大人数でいることが好き、話すことが得意な人
ということです。
ぼく自身、内向型だと気づいたのは約1年前です。
それまでは内向型という存在自体知りませんでした。
あなたも初めて聞いたかもしれませんが、内向型か外向型のどちらかにあてはまります。
内向型と外向型を診断をするためには
では次に、内向型・外向型を診断する方法をご紹介します。
以下の設問に読んで、いくつ自分にあてはまるか考えてみてください。
・落ち込んだときは誰かと一緒にいるよりも、一人でいたい。
・大人数の飲み会やパーティーに参加したあとは、ひどく疲れる。
・目的のない会話や雑談をすることを、楽しいと感じない。
・話すより聞くほうが好きだ。
・たくさんの情報を取り込んだときは、整理するのにしばらく時間がかかる。
いずれも内向型の特徴を表したもので、3つ以上当てはまった方は内向型の可能性があります。
より詳しい診断をしたい方はこちらの記事をご覧ください。
3人に1人は内向型人間
内向型という性格は一部の人だけの特殊なもの、と思っている人も多いのはないでしょうか?
しかし実際には、少なく見積もっても、3人に1人は内向型人間だと言われています。
内向的な人はどれくらいの割合いるのか、さまざまな研究がなされましたが、その数値はばらばらです。おそらく、人口の30〜50%は内向的な人だろうとされています。
内向型の人は日本には約4000万人も存在する
では、日本人の3人のうち1人が内向型だとすると、日本人の中の内向型人間が何人いるか、計算してみましょう。
日本の総人口 約1億2000万人 × 1/3 = 約4000万人。
約4000万人もいるのです。
思っているより多いと思いませんか?
また、世界の人口で計算した場合だと
世界の総人口 約72億人 × 1/3 = 約24億人。
地球全体では、24億人もいることになります。
つまり、内向型は特殊な性格ではなく、どこにでもいる存在なのです。
内向型の人が周りにはいないと感じる理由
先ほど、約1/3が内向型だとお伝えしましたが、
「私の周りには内向型の人は少なかった気がする…」
と思われた方がいるのではないでしょうか?
実はそれは周りにいなかったのではなく、内向型の人が言えなかっただけなんです。
もしくは自分でも内向型だと気づいていなかったかもしれません。
内向型の人と話してて思うのは、みんな自分に自信がない。
考えたら当たりまえの話で、小さい頃から「友達はたくさん作ろう」「積極的に発表しよう」「外で元気に遊びまわろう」と教えられてきた。
苦手なことが正解だとされる価値観の中で育てられて自信がつくわけないよな。
— 内向型プロデューサー /カミノユウキ (@YukiKamino) 2018年5月23日
世の中は外向型のルールで作られています。
「友達はたくさん作ろう」
「積極的に発表しよう」
「外で元気に遊びまわろう」
このような外向型の人たちが活躍しやすいルールで育ってきました。
内向型であるにも関わらず、外向型にあこがれて外向型のように振る舞おうと無理していただけだと思います。
ぼくも自分が内向型だと気づいていなかったときは、外向型のようになろうと苦しんでいました。
繰り返しになりますが、内向型は日本に4000万人もいます。
決してごく少数派ではないということを覚えていただきたいです。
内向型と外向型の違いって?
内向型と外向型の違いがどこから生まれるのかについて説明していきます。
大元の違いは脳の構造
内向型と外向型で何が違うのかというと、脳の仕組みになります。
脳の構造や遺伝子が異なっているのです。
そのため生まれた時点で内向型か外向型かは決まっており、育った環境の影響で内向型の人が外向型になることはありません。
内向型と外向の代表的な違いとして、ドーパミン感受性というものをご紹介します。
外向型の人はドーパミン感受性が低く、大量にそれを求める。
(中略)
これに対して、内向型の人はドーパミン感受性が高い。ドーパミンが過剰になると、彼らは刺激が多すぎると感じる。
ドーパミンは、脳で作られる神経伝達物質の1種で、快感に関係すると言われています。
また、感受性とは、感じる力のことです。
外向型の人は、ドーパミンを感じる力が低いために、たくさんのドーパミンがないと快感を得られません。
そのために大人数の飲み会など刺激のある活動を求めるのです。
反対に内向型の人は、ドーパミン感受性が高いために、少しのドーパミンで満足ができます。
そのため、刺激がありすぎると疲れてしまうので、1人で過ごすことを望むのです。
ドーパミンは1例ですが、内向型と外向型には、このように脳の仕組みに違いがあるということです。
内向型と外向型の行動の特徴
脳の仕組みの違いによって、具体的に内向型と外向型の行動にはどのような特徴があるのか見てみましょう。
外向型の人の特徴
・1人よりも大人数でいるのが好き
・知らない相手と話すのも苦にならない
・活動したあとでも元気が有り余っている
・単調なことは飽きてしまう。
外向型の人は刺激を求めるので、大人数が好きだし、知らない人との交流も苦になりません。
アグレッシブで活力にあふれています。
内向型の人の特徴
・部屋で本を読んでいるだけで幸せ
・職場でのランチは1人で食べたい
・活動したあとは休息が必要
・せかされるのが苦手
対して内向型は、多くの刺激を必要としないので、1人あるいは少人数での
活動を好みます。
また疲れやすいので休息も必要になります。
このように、脳の仕組みが異なることによって、実際の行動にも違いが出てきます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
内向型についての理解は少しは深まったでしょうか?
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