こんにちは。
内向型プロデューサーのカミノユウキ(@YukiKamino)です。
「まず行動してから考えろ」
「成功するには即行動が大切だ」
このような言葉を聞いて、内向的な性格のあなたは「自分はすぐに行動するのが苦手だ…」と落ち込んだことはありませんか?
世の中では多動力や即断即決が正解とされていて、行動力がないと成功できないかのように感じてしまいますよね。
でも安心してください。
内向的な人は考えてから行動したほうがいいんです。
なぜなら内向的な人は勢いで行動するよりも、情報を入手したりリスクを検討したりするなど、慎重に行動した方がうまくいくからです。
この記事では、行動力がないと自分はダメだと思っている内向的な人に向けて
・内向的な人が「考えてから行動」が向いている理由
・悩まずに行動するために考えておくべき4つのこと
について解説していきます。
目次
内向的な人は「まず行動」よりも「考えてから行動」が向いている
内向的な人は、考える前に「まず行動する」ということが苦手です。
脳の仕組みで、たくさんの刺激を必要としないという特徴があるから。
スリルのある行動、リスクを背負う行動は刺激が大きいため、不安を感じてしまうんです。
外向的な人は逆に、たくさんの刺激が必要なため、スリルやリスクのある行動を楽しむことができます。
内向的な人:刺激があまり必要ない→スリルやリスクを不安に感じる
外向的な人:刺激がたくさん必要→スリルやリスクを楽しむ
情報が少ないまま「とりあえずやってみる」ということは、内向的な人にとっては刺激の大きい行動なんですよね。
不安を感じている状態ではなかなか1歩を踏み出すことができません。
反対に、十分な情報が得られて、じっくり考えたあとなら、スリルやリスクは小さくなるので、動き出すことができます。
例えば、なにか新しくチャレンジをするときに、内向的な人はまずやってみるよりも、じっくりと考えてから挑むことが多いんですよね。
ぼくもなにかを始めるときは、まず情報収集から始めるタイプです。そしてリスクや不安が解消されたら、行動に移す事ができます。
会社員時代に、説明がないまま「とりあえずこれやっておいて」と仕事を振られるのは苦手でした。
まとめると、内向的な人には「考えてから行動」が向いています。
考えてから行動する内向的な人が劣っているわけではない
「でもとりあえずやってみる方が、早くゴールにたどり着けるから優れているよね」と思う人もいるのではないでしょうか。
実際はそんなことはなく、考えてから行動する内向的な人でも負けて劣らずのスピードでゴールにたどり着けます。
なぜかというと、内向的な人は何かを始める前に立ち止まって、失敗する可能性や効率的に進める道筋をきちんとシュミレーションをして動くからです。
無駄な失敗や余計な回り道をする可能性が少ないということですね。
1回1回の質を重視して確実に進んでいきます。
慎重なタイプと行動的なタイプの成功するまでの目標を達成するまでの進み方は次の図のイメージです。
目標を達成するまでの進み方が異なるだけで、しっかりと考えてから行動する人が劣っているわけではありません。
また、内向的な人は一度納得して行動し始めると迷わずに突き進める力があります。
大切なことは自分に向いている方法を選ぶことなので、内向的な人は考えてから行動するようにすべきです。
内向的な人が注意すべき2つの思考パターン
内向的な人はじっくりと考えて行動すれば、うまくいくのは事実です。
ただし、注意点があり、内向的な人がハマりやすい次の2つの思考パターンに気をつけないといけません。
ただ悩んでいるだけ
1つ目が、考えているつもりでただ悩んでいるだけパターンです。
考えるというのは前向きな行為です。
後ほど詳しく説明しますが、情報を集めたり、リスクについて検討したりすることなど。
自信をもって行動するために役に立つものでなければなりません。
正しく考えることで不安が解消され、内向的な人は行動に移すことができます。
ここでいう、ただ悩むというのは「どうすればいいんだろう」「うまくできるか不安だな」というように漠然と考えていることです。
目的がなく考えているとも言えます。
本人は考えているつもりでも、ぐるぐると同じことで悩んでいるだけで、前に進んでいません。
行動につながっていきませんし、もちろんゴールにたどり着くこともありません。
最終的に「なんとなく不安だからやめておこう」という結論になりがちです。
あとは行動するだけなのに動かない
2つ目が、あとは行動するだけなのに動かないパターンです。
考えることばかりにフォーカスをあててきましたが、行動することも当然大事なことです。
いくら考えても実際に行動しないと何も生まれませんので。
内向的な人がハマりやすいのは、行動するタイミングなのにまだ考え続けてしまうことです。
得られるだけの情報を入手して、リスクについても把握して、もう考えることはないはずなのに、「でもまだ考えないと…」と動き出せないことがあります。
いくらじっくり考えることが大切とはいえ、行動する前に結果を100%予想することは不可能です。
なので、ある程度のタイミングで行動に移すことが必要になってきます。
内向的な人が行動するために考えるべき4つのこと
ではこれらのパターンにハマらないようにするにはどうすればよいのか。
内向的な人が安心して行動するために、考えておいたほうがいいことは次の4点です。
① 何に不安を感じているのか
② どんな情報が足りていないのか
③ どうなれば動き出すことができるのか
④ いつまでに答えを出すのか
具体的に、去年の秋に内向型の人向けのワークショップを開催したときのぼくの例をあげてみます。
①参加者が集まるか不安。お金をもらえる内容になるか不安。
②ワークショップを開催する手順がわからない。
③ワークショップを開催する手順が理解できて、いい内容の資料が完成したら。
④1週間以内にやるか決める。
このように具体的に考えることを決めておけば、「ただ悩むこと」や「行動するタイミングでも考え続ける」ことは少なくなります。
結果的にワークショップは、手順が理解できて、いい内容の資料が完成したので開催することにしました。
また、しっかりと考えたのなら行動しないという選択もありです。
自分の中で納得してやらないと決めたならそれも立派な行動だからです。
ただなんとなく不安だからやめておこうとは訳が違います。
まとめ
内向的な人には「考えてから行動」が向いています。
世の中では「すぐに行動」できる人が優れているという風潮がありますが、気にしなくて大丈夫です。
ただ悩み続けることにさえ気をつければ、自分のペースでじっくりと考えてから行動することで、慎重な人でもゴールにたどり着くことができます。
自分にあった方法で行動していけばいいんです。