内向型の働き方

内向型の人はマルチタスクが苦手…原因と3つの対策を教えます!

こんにちは。
「自分らしい働き方ができる内向型人間を増やす」をミッションに活動している内向型プロデューサーのカミノユウキ(@YukiKamino)です。

これまで100人以上の内向型の人の相談に乗ってきましたが、働き方で悩んでいる人が非常に多く、その理由の1つとしてマルチタスクがあります。

 

「複数の仕事をこなそうとすると頭がパンパン…」
「集中している時に話しかけられるのが辛い…」
「やることがたくさんあるとパニックになる…」

あなたもこのような苦労をした経験があるのではないでしょうか?

 

じつは内向型の人は脳の仕組みが原因で、マルチタスクをこなすのが苦手な人が多いんです。

以前、次のようなツイートをしました。

 

結論からいうと、内向型の人はマルチタスクをこなそうと努力するのではなく、なるべく1つの仕事をじっくりこなすようにした方がいいんです。

この記事では内向型の人がマルチタスクを克服するコツについて詳しくお伝えします。

内向型の人はマルチタスクが苦手で悩んできた

マルチタスクとは「複数の作業を同時にもしくは、短期間に並行して切り替えながら実行すること」です。

 

例えば会社で働いている方の場合だと、次のようなケース。

・複数のプロジェクトを同時に進めていくこと
・仕事の依頼が次々にやってくる状況
・作業中に電話が鳴ったり、同僚に話しかけられる

 

こういったマルチタスクをうまくこなせずに悩んでいる内向型の人は非常に多いです。

なぜ悩んでしまうのかというと、一般的な会社ではマルチタスクを求められることが多く、それをこなせる人が評価されるから。

 

・複数のタスクをテキパキとこなす人
・急な仕事の依頼にも臨機応変に対応する人
・突然の電話にもささっと対応する人

いわゆる仕事ができる人ってこんなイメージではないですか?

 

会社員時代のぼくは仕事のできる人に憧れていました。

でもいくら努力しても、マルチタスクをうまくこなすことができずに、「自分は能力がないんだ」と落ち込んでしまっていたんですよね。

だけど、内向型の人は脳の仕組みの違いによって、マルチタスクをこなすことは苦手なので仕方がないんです。

内向型の人がマルチタスクが苦手な理由

では、なぜ内向型の人がマルチタスクが苦手なのかというと、思考の切り替えにエネルギーを使うからです。

マルチタスクは同時に複数のことを考えているんじゃなくて、厳密には、細かく思考を切り替えながら行います。

 

ある仕事に集中している時に、電話がかかってくると、その瞬間は仕事のことを一旦忘れて電話対応に頭のスイッチが切り替わりますよね。

そして電話が終わるとまた元の仕事のことを考える。

この時、2回思考の切り替えが発生していて、内向型の人はエネルギーを消費してしまうんです。

再度、仕事に集中し直すために時間もかかります。

 

「やることは仕事はたくさんあるのに、全然終わらない…」という経験をしたことがある人も多いんじゃないでしょうか?

このとき思考の切り替えにエネルギーを奪われていて、本来やるべき仕事に力を使えてないことが理由の1つとして考えられます。

 

外向型はテレビ、内向型はエアコン

思考の切り替えについて具体例をあげてみると、外向型はテレビ、内向型はエアコンです。

テレビ(外向型)・・・ボタン1つですぐに立ち上がる。チャンネルの切り替えも一瞬。

エアコン(内向型)・・・立ち上げる時に時間も電気代もかかる。モードを切り替えるときも同様。

外向型の人はテレビのチャンネルのように、すぐに思考を切り替えることができます。

仕事中に同僚に話しかけられたり、電話が鳴ったりしてもスムーズに対応が可能です。

 

内向型の人はエアコンと同様に、思考を切り替えるときにエネルギーと時間を使います。

エアコンを5分ごとにでつけたり消したりする人はいないですよね。

内向型の人は一度集中するとしばらくそのまま1つのことを続けるほうが効率があがります。

 

内向型の人が苦手なマルチタスクをこなすコツ

どんな仕事にしても、たった1つの仕事だけをすればいいということは稀で、どうしてもマルチタスクをこなさないといけないことも出てきますよね。

そんな時に内向型の人に覚えておいてほしいことは、思考の切り替えの回数をなるべき減らすことです。

 

エアコンのように、一度つけたら温度もモードも変えずにそのまま機動せておくイメージです。

具体的に3つ紹介していきます。

タスクをすべて書き出しておく

まず1日のはじめに、今日やるべきタスクをすべて書き出しておきましょう。

覚えておくことにエネルギーを使わなくて済むようになるからです。

 

「今日やらないといけない仕事はどれだ?」や「このあとなにやるんだっけ?」などと余計なことを考える必要がなくなります。

記憶できるタスク量だったとしても、忘れないために無意識でエネルギーが使われるのでもったいないです。

 

すぐに把握できる状態にしておくことで、安心してやるべき作業に集中できるようになります。

まとまった時間を確保して1つずつ片付ける

思考の切り替えの時間を減らすために、まとまった時間を確保することも大切になってきます。

作業がなるべく細切れにならないようにするということですね。

 

たとえば、1時間かかる仕事がある場合、15分ずつ4回にわけてやるんじゃなくて、1時間のスケジュールを確保して一気に終わらせたほうが効率が上がります。

また、人と会う予定は1日の最初か最後に入れると、間にまとまった時間を作れることができます。

 

できるだけ、1つの仕事を1回で終わらせれるよう意識したほうがいいですね。

集中して作業できる環境を整える

誰にも邪魔されずに、集中して作業できる空間を作ることも、内向型の人にとっては非常に大事になってきます。

・仕事中は雑談をしないキャラになる
・話しかけないでオーラを出す
・誰もいない会議室で仕事をする

 

など、職場によってもできることは変わってくるとは思いますが、なるべく自分がストレスなく仕事ができる環境をなるよう工夫してみてください。

 

まとめ:内向型の人は能力がないわけではない

内向型の人はマルチタスクが苦手な反面、集中して取り組んだときには大きな成果を出すことができます。

決して能力がないわけではないんですよね。

思考の切り替えの回数を減らして、1つのことにじっくり取り組めるように工夫することで、力を発揮することができます。

この記事があなたの仕事の効率をあげるヒントになれば嬉しいです。